欅の木の前で腰を下ろし、
日記をアップした。
時計を見ると、あと5分ほど時間がある。

そよそよと吹いてくる風が心地よくて、
鮮やかな緑の葉を見上げながら、
しばしのんびり。
すると、ちょっとお腹が空いてきた。
そうだ、おにぎりを持ってきていたんだった。

一つ目は、明太子入りのおにぎり。
欅の木を見上げ、
鮮やかな緑の葉を感じながら、
温かな日差しの下でおにぎりを頬張る。
なんだか私、遠足に来ているみたい。

そんなことを思いながら、
ほんのひとときの
小さな遠足気分を楽しんでいたら、
そろそろ時間になった。
では、あなたの待つお部屋へ向かおう。

そして、次のドアの前に来ました。
ドアが開くと、
お久しぶりに逢いに来てくださったことが、
とても嬉しいあなたが迎えてくれた。

ソファーに横並びに座りながら、
お逢いできなかった間のいろいろな話をした。
食べるものの話も、あれこれいっぱい。

話しているうちに、不思議な気持ちになった。
あなたと以前お逢いした時まで、
時間がすうっと遡っていくようだった。
しばらくお逢いしていなかったはずなのに、
まるで昨日の続きを話しているみたい。

それから、お風呂で抱きしめ合いながら、
イチャイチャイチャ。
ベッドでは、私の方からあなたに触れていった。あなたがとても感じてくださって、
「気持ちいいね」と、
感激したように言ってくださったことが、
すごく嬉しかった。
だから私、「もっと頑張るわ」
なんて言っていたわね。

そして今度は、あなたからのお返し。
優しくて、温かくて、柔らかくて。
私は、とろとろに溶けてしまいそうだった。
あなたのたくましく温かな腕に抱かれながら、
昼下がりの艶やかな時間を過ごす。
心はずっと、ドキドキ、ときめいていた。

そして、あなたと過ごした時間の余韻を胸に、
ホテルを出た。

すると――そよそよ、そよそよ。
私の風と横浜の風が、
仲良く手をつないで、
迎えに来てくれていたみたい。

「風さん、お待たせ。
でも、外はすごく
気持ちよかったんじゃないの?」
「そうだよ。でも、あなたも、
とてもいい時間を過ごしたみたいだね」
「そうよ」
そう答えて歩き始めたところで、
ふと思い出した。

「あっ、風さん、ちょっと待って。
私、お腹が空いたから、
ローソンでからあげクンを買ってくるわ」
実は、からあげクン40周年の
ご当地イベントが始まるのは明日から。
明日から食べようと思っていたのに、
ちょっと小腹が空いたら、
急にからあげクンが食べたくなってしまった。

そこで選んだのは、
今まで食べたことのない
チキンラーメンとコラボしたからあげクン。
しかも、激辛。
実は私、甘いものも好きだけれど、
辛いものもいけるのよね。

からあげクンを手に、
再び風と一緒に待機所へ戻る。
途中、いつもの場所で腰を下ろして
日記を書いた。
からあげクンを一つ、ぱくり。
うん。
確かに「激辛」と言うだけあって、
あとからピリリと辛さが追いかけてくる。

欅の木陰では明太子のおにぎり。
昼下がりには、
久しぶりのあなたとの温かな時間。
そして今は、
風に吹かれながら激辛からあげクン。

今日も私の一日は、いろんな味がする。
さあ、風さん、お待たせ。
待機所に帰りましょう。
でも私、帰ったらすぐ寝るからね。
だから風さん。
また私が出てくるまで、
そこで待っていてね。