寝起きだったせいか、
少しのんびりしてしまった。
お部屋を出たのは12時10分前。
本当なら14時からのご予約だから、
出勤を14時に変えて、
あと2時間くらい眠ることだってできた。
でも今日は、9日間の横浜ステイ最後の日。
最初からそんなことではいけない。
起きてしまえば、きっとまたすっきりする。
そう思って、さっと立ち上がった。
外へ出る。
今日は少し寒さが和らいでいる。
でも、もう半袖では少し肌寒い季節になった。
巡り木のふたりが、
「行ってらっしゃい」と見送ってくれた。
今日、仕事を終えて帰ってきたとき。
そして明日の朝、この部屋を旅立つとき。
あと2回挨拶をしたら、
モチおじさんとなぞちゃんとも
しばらくお別れだ。
そう思ったところへ、風さんがやってきた
「あ、来てくれたのね」
「ずいぶんゆっくりしてたんだね」
「そうよ。朝寝したかったから、
時間もあったし寝ちゃった」
「たまにはいいんじゃない?」
「そうね」ふふっと笑った。
巡り木のふたりとは、明日しばらくお別れ。
でも、風さんとはお別れしない。
どこへ行ってもそばにいて、
支え、
寄り添い、
私の心を分かってくれる。
風さんは、人ではない。
なのにその瞬間、
また「人」という文字が浮かんだ。
一画目は私。
のびのびと筆を払い、
どこかへ行こうとしている。
そこへ二画目の風さんがやってきて、
私の払いにそっと触れた。
止めるのではない。
私が私のまま伸びていけるように、
その一点を支えてくれる。
まるで空に、
大きな毛筆で「人」と書いたようだった。
今日はいつもの場所、空いているかな。
14時までは予定がない。
日記をアップしたら、
さっきの朝寝の続きをしてもいい。
そんなことを考えていたら、
今度は明日のことが浮かんだ。
明日の朝、
横浜を始発で発ち、和歌山へ向かう。
月に1回の出張。
それなのに今回は、
前回からまだそれほど
経っていないような気がする。
1ヶ月って、こんなに早かったかな。
心弾むことがたくさんあったからだろうか。
それとも、
私自身がこの出張を
楽しみにしているから?
だって、何といっても私の好きな
暴れん坊将軍のお膝元。
そう思うだけで、心がまた少し弾んだ。
あっ。
また私の心は移ろってる。
さっきまで横浜と我が家の間を、
ふわふわ行ったり来たりしていたのに。
今度はもっと遠くへ。
横浜から我が家へ。
そして、その先へ。
紀州の海へ。
心、紀州へ先駆ける✨
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