『鬼の花嫁』に夢中になりながら、
10時過ぎに和歌山駅へ着いた。
いつもの待ち合わせ場所では、
取引先のスタッフの方が
車で迎えに来てくださっていた。
1か月ぶりに挨拶を交わす。
それにしても暑い。
横浜の涼しさとはまるで違う、
むっと体を包み込むような暑さだった。
同じように海のある街なのに、
こんなにも違うものなのかと思う。
それでも、
横浜で寒い思いをしたことを思えば、
少しくらい暑い方がいいのかもしれない。
10時半頃から約1時間半、
いつもの打ち合わせ。
毎月ほぼ定例なので、
よほどのことがない限り
話はサクッとまとまる。
そのあとは、
1か月ぶりの近況報告や面白かった出来事、
飲み会の話。
仕事なのか雑談なのか
わからなくなるような時間を楽しみながら、
次回の日程もまた1か月後に決まった。
そして12時半頃からランチへ。
久しぶりの和食だった。
突き出し、刺身、焚き合わせ、焼き物、
揚げ物、酢の物、お吸い物、季節のご飯。
「ああ、おいしい」心の底からそう思った。
横浜では、
ゆで卵やサンドイッチ、
おにぎりが中心だった。
そういえば一度だけ、
からあげクンも食べたかな。
魚を食べるのは何日ぶりだろう。
家にいるときは
毎朝魚を焼いて食べていたから、
横浜では焼き魚が恋しくて仕方がなかった。
だから今日の和食は、
お腹だけではなく、
どこか体そのものが喜んでいるようだった。
そして紀州の城へ。
暴れん坊将軍が好きな私のために
連れてきてくださった場所。
「吉宗様は、
このあたりの空気を吸っていたのかな」
そんなことを思いながら城を眺める。
イベントもいろいろ
行われていたようだけれど、
今日は時間がなく、
さらりと見て回るだけ。
それでも、紀州の暴れん坊と同じ場所に立ち、
同じ空気を吸えたような気がして、
それだけで十分嬉しかった。
毎月ここへ来るたびに思う。
私はいったい仕事に来ているのか、
観光に来ているのか。
でも、まあ、どちらでもいい。
仕事がうまく進んで、
それでいて楽しい時間があり、
おいしいものまでいただけるのなら、
それ以上望むこともない。
和歌山駅まで送っていただき、
いつもの特急に乗った。
窓の外には青い空と白い雲。
太陽を浴びた山の緑がきらきらと輝いている。
ふと見上げれば、
白い雲が白馬の姿になり、
その白馬が青空を駆けていくように魅えた。
では、また来月。
充実した和歌山時間のあとは、
もうひとつの充実した時間へ。
紀州では吉宗様。
そして帰りの電車では、『鬼の花嫁』
今日は朝からずっと、ときめきっぱなし。
まさに――ときめきの二刀流。
眠くて少し頭は重いけれど、
それでもページをめくりたい。
さあ、続きを読もう。
紀の空、白馬駆く✨
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