炎が文字を描き、
文字が翼を得た。
朱雀。
ただその姿を追いかけて、
朝の街へ飛び出した。
朱は炎となり、
白は大地を駆け、
黒は静かな力を湛え、
青は海より深く、
私を群青の記憶へ連れてゆく。
青龍。
朱雀。
白虎。
玄武。
四つの神を巡るたび、
同じ街が
知らない世界へ姿を変えた。
いいえ。
変わったのは、
世界ではなく
私の魅る目。
やがて海へ出る。
ザブーン。
ザブーン。
感動とは、
心に波を起こすことなのだろうか。
風さんが髪をさらい、
私は空を見上げた。
そこにはもう
朝の朱雀はいない。
代わりに、大きな龍を先頭に
幾筋もの龍が
光をまとい、
果てしない空を駆けてゆく。
ああ。
心とは、
なんて広いのだろう。
小さな空から
神話の果てまで飛んでゆき、
果てしない世界さえ
この胸につかむことができる。
朱雀を追いかけた朝。
最後に見つけたのは、
神ではなかった。
世界をどこまでも広げてゆく、
私の心だった。
四神、心に宿る✨
勃つねで応援-
-
共有で応援