あなたとお別れしたあと、
次のご予約まで20分ほど時間があったので、
外で日記を書いていた。

さっきまであなたと過ごしていた時間を
思い浮かべながら、
まだ胸の中に残っているときめきを、
ひとつずつ言葉にしていく。

すると、雨がポツポツと降ってきた。
これくらいなら、まだ大丈夫。
そう思っていたけれど、
少しずつ雨粒が増えてくる。
そろそろやばいかな。

そんなことを思っていたら、
ちょっぴりお腹が空いてきた。
ああ、
この間は食べないでおこうと思ったのに。

妙に少しだけ時間が空くと、
つい食べたくなってしまうのよね。
からあげクンが。

先日、買っていただいて食べた
つぶつぶコーン味が、
なかなか美味しかったのだ。

そういえばローソンがあった。
覗いてみたけれど、
残念ながらつぶつぶコーン味はなかった。
でも、せっかく来たしなあ。
迷っていると、お兄さんが、
「今、売れたところなんです」と言う。
「また揚げてくれる?」
「6分待ってください」

やめておけばよかったのに、
なぜだか今度は揚げたてを
食べてみたくなってしまった。
「じゃあ待ってる」
そう言って揚げてもらった。

お兄さんはわざわざ袋に入れて、
「熱いから、
食べるとき気をつけてくださいね」
と渡してくれた。

ホテルへ向かう前、
待ちきれずに爪楊枝でひとつ刺して、

パクッ。

「あち、あち、あち、あち……!」

やっぱり熱かった。

これは食べるのに、
ちょっと時間がかかりそう。

そんな小さな寄り道を挟んで——
今日の次のドアが開きました。
いつも優しい眼差しで、
私を温かく包み込んでくださる
あなたの笑顔が迎えてくださいました。

「わあ、逢いに来てくださって嬉しい。
台風は大丈夫そうですか?」
そんな話から始まり、
あなたの近況を聞きながら、
また逢えた喜びを感じていた。

毎週のように逢っていた
気持ちになっていたからなのだろうか。
今回は、
ずいぶん久しぶりに逢ったような気がした。

逢いたい思いが少しずつ募っていた分、
目の前にあなたがいることが、
いつも以上に嬉しかったのかもしれない。

あなたはいつも優しい。
そして、いつも温かく私を包んでくださる。
そんなあなたと一緒にいる時間が、
私はとても好き。

ふと横を見れば、あなたがいる。
ふと気づけば、あなたの横顔が見える。
そして気がつけば、あなたの腕の中にいる。
何か特別なことをしているわけではないのに、
あなたがすぐそばにいるだけで、
なんだか心が落ち着く。

川の流れのように、
二人の時がゆっくりと流れていく。
心静かに寄り添うときもあれば、
熱くなるときもある。
取り留めのない話をして、
一緒に笑って、抱きしめ合う。

あなたの温もりに包まれていると、
胸の中に
私の居場所を見つけたような気がして、
心がほっとほどけていく。

だから私は、
あなたともっといろんな時を過ごしてみたい。

何気ない話をする時間も、
一緒に笑う時間も、
ただ静かに寄り添う時間も。
そんな何でもないひとつひとつの瞬間まで、
大切に胸に刻んでいけたらいいなと思う。

今日もまた、
あなたと過ごしたひとときが、
私の心のポケットにひとつ増えた。

逢いに来てくださって、ありがとう。
またすぐに逢えると嬉しいな。


雨粒の
向こうに見える
君の笑み
流るる時を
胸に刻みて

— Morimura