本日、森村。
早朝より、よく働きました。

朝の空を魅て、
雲を追いかけて、
星の粒から真珠のネックレスを思い出し、
余呉湖まで心を旅させて。

途中では、モリリンとヒカリンまで
台所に呼び出して、
マダイときのこのホイル包みまで作らせました。
まあ、今日もよく動いたこと。

そろそろ、のれんを下ろしましょう。

少し眠たい。

でも。

眠いからといって、
このまま素直に寝る森村ではありません。

今から、若様の扉を開きます。

群青の世界へ、ほんの少し。

青い炎の向こうにいる若様に逢って、
今日一日の現実から、
少しだけ離れてくる。

ただし。

今日は早朝から営業していたことを、
どうか忘れないように。

森村さん。
あまり奥まで入り込みすぎると、
帰ってこられなくなりますよ。

……と、
モリリンなら言いそう。

ヒカリンはたぶん、
もう先に毛布にくるまっている。

では。本日の営業、これにて終了。

のれん、下ろします。

そしてこのあとは——
群青の扉の向こうへ。

森村、少しだけ寄り道してきます。

— Morimura