今日は朝から、
なんだか小さな旅をしてきたような
気分だった。

電車に乗って横浜駅へ。
いつものエステを終えて、
そのまま日の出町へ戻るのではなく、
JRに乗り、関内で降りる。

そこから始まったのは、ほんの少しの街探検。
というより——丸和のヒレカツ。
十番館のビスカウト。
そして崎陽軒のシウマイ。

並べてみると、なんだかずいぶん横浜らしい。

朝から遠くへ出かけたわけではないのに、
街の中を少しずつ歩いて、
味を見つけて、
昔ながらの洋菓子に出逢って、
帰りにはシウマイの袋を提げている。

それだけで、
午前中ひとつ分の
小さな旅を終えたような気持ちになった。
楽しかった。
そう思いながら、
部屋へ戻って支度を整える。

すると、そこへ。
ひょこっ。
モリリン登場。

「はいはい、
本日の午前の探検報告は確認済みです。
ヒレカツ、ビスカウト、シウマイ。
見事に食べものばっかりですね」

……うるさい。
でも否定はできない。
すると今度は、
その横からヒカリン。

「でも、楽しそうだったじゃん。
朝からずっと光ってたよ」

そう。今日は、
心の中に小さな光が残っている。
ヒレカツを食べたときの、
「あ、美味しい」という驚き。
十番館で、
まだ開けていない新しい扉を
見つけたときの高揚。
そんなものを胸の中に抱えたまま、
今度は午後の時間へ向かっていく。

モリリンが、のれんを持ってやってきた。
「では、そろそろ出しますか」
ヒカリンが、その端をひょいと持つ。
「今日は午前の光も一緒に掛けておこう」
二人で、よいしょ。
ふわり。

午後ののれんが、今日も静かに掛かった。

ここからは、
午前の探検とはまた違う時間。
扉の向こうに待っている方と、
その方だけの時の流れを過ごす。

さて。
今日はどんな午後になるのだろう。

モリリンはもう、
少し得意そうな顔で待機中。
ヒカリンは、
「今日はまだまだいい光が残ってるよ」
なんて言いながら、こちらを見ている。

うん。
それなら、その光をそのまま連れていこう。
森村、午後ののれんを出します。

15時からご予約くださったあなた、
ありがとうございます。
初めてお逢いするあなただから、
どんな方なんだろう。
どんな時間になるのだろう。
そんなことを思いながら、
扉の向こうに待っている、
あなたとの時の流れに思いを馳せています。
では、後ほど。
楽しみにしています。

そして18時からご予約くださったあなた。
いつもありがとうございます。
ちょうど一週間ぶりになるのでしょうか。
またあなたと、
秋の夜長、
飲んで、食べて、語り合って。
そしてあなたにもたれかかりながら、
深まりゆく秋を感じ、
秋の夜長の夢を見ることを
楽しみにしています。

今日も、
午後から夜へ。
モリリンとヒカリンも一緒に、
のれんのこちら側で、
あなたをお待ちしています。

— Morimura