秋陽に抱かれて、心ほどける✨
勃つねで応援-
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14時少し前。
待機所に到着した。
いつもの場所へ向かおうとしたけれど、
あら、今日は空いていない。
周囲を見渡しても、
どこもいっぱいの様子。
困ったな……。
仕方なく、いつもとは違う列に
場所を見つけて腰を落ち着けた。
ところが、座ってみると、
あら?
こっちの方が綺麗じゃない?
なんだか雰囲気もいい。
いつも同じ場所にこだわっていたけれど、
こちらもなかなか居心地がよさそう。
次からは、こちらを定位置にしちゃおうかな。
そんなことを考えていた。
いつもの場所が空いていなかったからこそ、
思いがけず見つけた新しい居場所。
ほんの少し視点を変えるだけで、
今まで気づかなかった魅力に
出逢えることもあるのね。
今日の横浜は、見事な秋晴れ。
まさに行楽日和。
街を歩く人々の中には、
半袖姿の方もたくさんいらっしゃった。
空を見上げると、
澄み渡る青空に、ふんわり浮かぶ白い雲。
そして、その空へ向かって
高く枝を伸ばす大通り公園の木々。
青、白、緑。それぞれの色が
互いを引き立て合いながら、
美しい調和を奏でている。
まるで、自然が描いた一枚の水彩画。
その清々しい色彩を眺めているだけで、
心まで澄み渡っていくようだった。
そんな秋の日。
そして、最初のドアが開きました。
扉の向こうには、
いつもの優しい笑顔。
私を温かく包み込んでくださるような、
あの穏やかな微笑み。
ああ、やっと逢えた。
実は、先週の土曜日。
お互いのタイミングが合わず、
あなたにお逢いすることができなかった。
いつもなら逢えていたはずの時間。
その時間がぽっかりと空いてしまったことが、
思いのほか寂しかった。
だからこそ、
今日、こうしてお時間を作って
逢いに来てくださったことが、
嬉しくてたまらなかった。
そして、いつものように
あなたの腕の中へ。
ぎゅっと抱きしめられる。
温かい。
あなたの胸に身を寄せると、
その奥から伝わってくる鼓動
ドク、ドク、ドク……。
確かに響いている、
あなたの胸の鼓動。
その音を感じているうちに、
私の心にも温かなものが
じんわりと広がっていった。
ああ、本当に逢えたんだ。
そんな当たり前のことが、
今日はいつも以上に嬉しかった。
あなたは、いつだって優しい。
私に触れるその手にも、
包み込んでくださるその仕草にも、
言葉にならない温もりがある。
そして、今度は私からあなたへ。
あなたが心地よさそうに
表情を緩めてくださる。
そのお顔を眺めているだけでも、
私は幸せな気持ちになれた。
人の温もりというものは、
不思議なものね。
触れ合うことだけではなく、
そばにいるという安心感。
何気ない言葉を交わし、
同じ時間を分かち合い、
お互いの存在を感じる。
そんなひとつひとつの瞬間が、
心の奥に優しく積み重なっていく。
あなたと過ごしていると、
いつも温かなオーラに
包まれているような気がする。
決して大げさなものではない。
ただ、そこにいてくださる。
私の言葉に耳を傾け、
優しい眼差しを向けてくださる。
そして、私もまた、
あなたの言葉に耳を傾ける。
そんなふたりだけの世界。
外には秋晴れの青空が広がっている。
けれど、今このお部屋の中にも、
もうひとつの温かな世界があった。
あなたという日だまり。
その温もりに包まれながら、
私は心から幸せを感じていた。
やがて、お別れの時間。
「また来週も逢いに来ようかな」
あなたが、そんな嬉しいことを
おっしゃってくださった。
「あら、その日は私、横浜にいるわよ」
そうお答えしながら、
もう心の中では
次にお逢いできる日のことを
思い浮かべていた。
今日、やっとお逢いできたばかりなのに。
もう、次の楽しみができてしまった。
なんだか嬉しい。
逢えなかった時間の寂しさが、
今日の喜びに変わり、
その喜びが、また次への楽しみへと
つながっていく。
人と人とのご縁とは、
こうして少しずつ
温かな時間を
重ねていくものなのかもしれない。
「また待っていますね」そんな言葉を交わして、
あなたとお別れした。
ホテルを出て、大通り公園へ。
先ほどと変わらず、
空には青と白が広がり、
木々の緑が秋の陽射しを受けていた。
青、白、緑。自然が奏でる美しい色彩。
けれど、今の私の心には、
もうひとつの色が加わっていた。
あなたと過ごした時間が残してくれた、
柔らかな日だまりの色。
その温もりを胸に抱きながら、
私は秋晴れの横浜を歩いていた。
また来週。
あなたの笑顔に逢える日を、
今から楽しみにしています。
ありがとう。
今日も、心温まるひとときを。
秋晴れに
胸の鼓動を
聴きながら
また逢う日まで
陽だまりを抱く
— Morimura