アラームをセットした時刻の
3分前に目が覚めた。
『暴れん坊将軍』を
少しだけ眺めながら支度を整え、外へ出る。
ストレッチを終えて歩き始めた時刻も、
なぜかいつもの3分前だった。
急いだわけでもないのに、
毎朝の決まった動きが、
いつの間にか体のリズムに
なっているのだろう。
たった3分。
それでも、少しだけ心に余裕が生まれた。
深呼吸をして顔を上げると、
港の方角の空がピンクゴールドに輝いていた。
美しいマジックアワーに
出逢えるかもしれない。
そう思うと、今すぐ港へ
飛んでいきたいような気持ちになり、
自然と足取りが速くなった。
外の空気は生ぬるく重たい。
今日は最高気温が35度まで上がるという。
それでも港に近づくにつれ、
海からの風が頬をやさしく撫で、
4日ぶりに戻った私を
「おかえり」と迎えてくれているようだった。
ちょうど日の出の時刻、
赤レンガ倉庫を抜け、
いつもの柵のところまでやってきた。
太陽はまだ雲に隠れていたが、
その光は周囲をピンクゴールドに染め、
空には奇跡のような景色が広がっていた。
もう少し歩けば、
太陽が姿を見せてくれるかもしれない。
その予感に導かれるように歩を進めると、
大さん橋の少し手前で、
ついに太陽が神々しい姿を現した。
あまりの美しさに息をのむ。
横浜で過ごす一週間の初日から、
こんな光に出逢えるなんて。
自然が生み出す一瞬の景色は、
どんな芸術作品にもかなわないように思えた。
太陽の光を浴びながら、
大さん橋の先へまっすぐに歩く。
心に浮かぶものを、
今の私に必要なものと、
もう手放していいものとに、
ひとつずつ仕分けていった。
そして、ふと思った。
今日、どんなに苦しいことや
悲しいことがあったとしても、
私はきっとくじけずに
乗り越えていくのだろう。
そしてまた明日の朝、新しい一日を迎え、
こうしてこの光を魅つめている。
朝の光が、今日を生きるための
静かな約束のように感じられた。
やがて大さん橋の先に着いたとき、
私の心はきれいに空っぽになっていた。
その空いた場所に、
最初に入ってくるのは、どんな景色だろう。
私は朝の空に向かって、
「おはよう!」と声を放った。
そして、くるりと180度向きを変える。
太陽の光に背中を押されながら、
新しい一日の最初の一歩を踏み出した。
朝のつぶやき〜朝陽に背中を押されて✨〜
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