昨日開いた三つの扉。

それぞれのあなたと、
しっとりとした時間、
そして心が弾む時間を重ね
、とても素敵な一日になった。

夕方からは、飲んで、食べて、歌って、
思いきりはしゃいだ。
お腹もいっぱい、胸もいっぱい。
心地よいほろ酔い気分のまま、
最後の扉を閉じたのは1:00過ぎだった。

別れ際、
あなたが「明日も歩くの?」と微笑む。
私は「もちろんよ」と答え、お別れした。

眠りについたのは2:17頃。
そして朝は17分寝坊し、
いつもより17分遅れて
ウォーキングをスタートした。

頭は、飲んだビールの量のわりには爽やか。
お腹も、
食べた量のわりにはそれほど重くない。
少し歩けば、
美味しい朝そばを食べられそうだった。

朝から不思議と重なる「17」という数字。
この17分は、
歩くか休むかを、
私の意識の届かない心の奥で
迷っていた時間だったのかもしれない。
そう思うと、
朝からなんだか可笑しくなってしまった。

今朝も、
生ぬるく重たい空気の中を歩き始めた。
けれど、伊勢佐木モールを過ぎた頃から、
港から、まっすぐに風が吹き始めた。

港へ近づくほど風は力を増し、
その心地よさに思わず笑みがこぼれる。
ゆらゆらと揺れる水面を魅つめていると、
私の心まで穏やかに揺れているようだった。

耳許に流れるのは、
あなたが好きな「港を渡る風」
マイクを片手に想いを込めて歌う
私の姿を思い浮かべながら、
今は本当に港を渡る風を感じ、
大さん橋へと歩いていく。

一緒に過ごした、きらめく時間。
そっと、そして時には
力強く包み込んでくださったあなた。
その優しさを思いながら、
歌詞を心の中で少しだけ変えてみる。
「あなたの優しさが好きだから」
その言葉を胸に抱き、
海風を感じ、揺れる水面を魅つめながら、
私は今日も、
私のパワースポットへ向かっていく。

一歩一歩、足を踏みしめていると、
雲の切れ間から、
わずかに朝陽が姿を見せた。
決して眩しい光ではない。
それでも、
その静かな輝きは心をゆっくりと満たし、
全身へと染み渡っていく。

山下公園のあたりまで来ると、
わずかだった太陽の光が、
今度ははっきりと顔を出した。

太陽は、私に微笑みかけるように輝いていた。
今日も精いっぱい前を向いて。
胸を張って。
凛として歩きなさい。
そう語りかけられたような気がした。

その言葉に背中を押されながら、
私は顔を上げる。昨夜の優しさを胸に。
港を渡る風を感じながら。
朝の光に導かれるように。
私は今日という新しい一日へ、
凛と歩き出した。