目が覚めたのは19:53だった。
18時過ぎから眠っていたような
気もするけれど、
寝返りを打てば壁に当たり、
手を伸ばそうとしても壁に当たる。
8月のスケジュールや会社の仕事を
スマホで整理していたせいか、
ずっと持っていた左手はだるく、
右へ向いたり左へ向いたり、
腰をかばいながら、
眠っているのか起きているのか
わからないような、
浅く質の悪い眠りを繰り返していた。
待機所は静かなまま。
朝は心地よい風に包まれていたのに、
今はどこか冷たい風が
吹き始めたような気がする。
今日はもう、
潔く諦めた方がいいのかもしれない。
起き上がると、
座椅子で眠っていたせいで、
腰も背中もあちこちが痛い。
気分転換も兼ねて、
また外の空気を吸いに出た。
おにぎりを2個食べてすぐ眠ったせいか、
胃がもたれて食欲はほとんどない。
でも今日は24:00までお仕事だから、
何かお腹に入れておいた方がいい。
コンビニに入り、
店内を歩き回り、
サンドイッチやお菓子、
スイーツを眺めても、
どれも食べたいとは思えなかった。
ようやく見つけたのは、
シャキシャキレタスのハムサンド。
でも買おうと決めて戻ると、
最後の一つは、もう誰かの手の中だった。
もう一度店内をぐるりと歩き回る。
チョコレートも頭をよぎったけれど、
さらに胃が重くなりそうでやめた。
そんなとき、
サンドイッチ売り場の下の棚に、
小さなグラタンのようなカップが目に入った。「たまにはグラタンもいいかな」
そう思って手に取ると、
それは明太子チーズのもんじゃ焼きだった。
朝のウォーキングで野毛本通りを歩くたび、
気になっていたもんじゃ焼きのお店。
「いつか食べてみたいな」と
思っていたところだった。
まさか、その最初の一口が
コンビニのもんじゃ焼きになるなんて、
自分でも少しおかしくなってしまう。
レジで「温めましょうか?」と声をかけられ、
そういえばコンビニなら
温めてもらえるんだった、と気づいた。
待機所へ戻ってから温めるより、
その場でお願いした方がいい。
できあがったもんじゃ焼きは、
驚くほど熱々だった。
すぐには食べられそうもないので、
少しだけ外へ出て風に当たる。
頬をなでる風は心地よいのに、
心の中には少しだけ寂しい風が吹いていた。
このまま静かに、あなたを待っていたい。
でも今日のあなたは、
もう逢いに来てくださらないのかもしれない。
そんな想いもまた、
夜風にそっと運ばれていくようだった。
そのとき、頬をかすめるように、
雨がぽつり、ぽつりと落ちてきた。
もしかしたらそれは、
声にもならず、
心の奥でこぼれていた
私の涙だったのかもしれない。
夜のひとり言〜夜風のあとに雨が降る〜
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