目が覚めると、
時刻は18:00になろうとしていた。
目の前に広がるのは真っ白な天井。
左右から迫る壁、そして青い毛布。
一瞬、自分がどこにいるのか、
何がどうなっているのか分からず、
頭が追いつかなかった。
しばらくしてようやく、
待機所で眠ってしまっていた
ことを思い出した。
16:00頃から眠ったから、
2時間近く睡眠貯金をしたことになる。
朝も30分を2回。
今日だけで約3時間の
睡眠貯金ができた計算だ。
とはいえ、
素直に喜んでばかりもいられない。
よく考えると、
昨日と同じような負のスパイラルに
入り込んでしまったような気もする。
気分転換に外へ出てみた。
ホテルから戻る頃に降っていた雨は、
もうすっかり止んでいた。
日差しは和らぎ、
生ぬるさは残っているものの、
頬をやさしく撫でる風が心地いい。
開放的な空気を胸いっぱいに吸い込むと、
寝ぼけた頭も少しずつ目を覚ましていった。
昨日、めっちゃ暇だったわ――
そんな話をしていると、
お客様が笑いながら、
「これだけ暑いと、
外へ出ようという気にならないよ」
とおっしゃった。
やっぱり暑さのせいなのかな、
と理由を探したくなる自分がいる。
一方で、ただタイミングが悪かっただけ、
と自分を慰める自分もいる。
どちらの私も、
暇であることだけは
ちゃんと認めているらしい。
そんなことを考えながら、
風に当たりつつ写メ日記を書いていた。
空を魅つめると、
日は少しずつ短くなってきているものの、
まだ十分に明るい。
空一面を覆う雲。
そのわずかな切れ間から、
太陽の光が静かに差し込んでいた。
その光が、
かすかな声でこう語りかけて
くるような気がした。
「くよくよ考えず、とにかく待ちなさい」
その言葉に、少しだけ肩の力が抜ける。
このままコンビニへ寄ろうかとも思った。
でも、ここでミニもんじゃ焼きを
買ってしまったら、
昨日とまったく同じ流れになる。
もっとも、昨日に買ったのは20:00頃、
二度目に風に当たりに
出たときだったのだけれど。
そんなことを考えていると、
一句がふっと浮かんだ。
あなた待つ とにかく待つわ ほととぎす
調べてみると、「ほととぎす」は夏の季語。
そして、植物のホトトギスは
秋の季語なのだという。
和らいだ夕方の風が、
静かに私の前を通り過ぎていく。
焦らなくていい。
風のように、今はただ、
その時を待てばいいのだから。
そう思った矢先、
また雨がぽつり、ぽつりと降ってきた。
今日はどうやら、
雨とだけはタイミングが合うらしい。
風と雨に預けた時間✨
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