15:00少し前に会社を出て、
帰り道にあるデパ地下へ立ち寄った。

平日の午後とはいえ、人はまだまだ多い。
夕方のピークほどではないものの、
売り場にはたくさんの人が行き交っていた。

鮮魚コーナーへ向かうと、
昨日ほどではないにしても、
まだ土用の丑の日を思わせるような、
うなぎフェアが続いていた。
我が家のように、
一日遅れで土用の丑の日を楽しむ
家庭もあるのだろう。

私はそのまま、うなぎ屋さんへ一直線。
昨日は大忙しだったそうだが、
今日は少し落ち着いていたようで、
店員さんもとても親切だった。

「美味しいところを選んでおきますね」
そう言いながら、
一尾ずつ丁寧に見比べて、
一番良さそうな蒲焼きを選んでくださった。
その心遣いがなんだか嬉しかった。

そのあとも、いつものお店を何軒か回り、
いつものおかずを買いそろえて帰路につく。

家にたどり着いたのは
16:00頃だっただろうか。
久しぶりに家族と顔を合わせると、
私のふらふらした様子を見て、
「大丈夫?」と優しく声をかけてくれた。

体に熱がこもっているのか、
それとも寝不足のまま
動き続けていた疲れが一気に出たのか、
自分でもよく分からない。

買ってきたものを冷蔵庫や棚へ
片付け終えたところで、
糸が切れたようにソファへ倒れ込み、
そのまま眠ってしまった。

本当なら、まだまだ眠っていたかった。
でも、そろそろ起きなければと思い、
無理やり目を覚ます。
時計を見ると17:00だった。

「さて、焼き茄子でも始めようか」
そう思って茄子を火にかける。
久しぶりに家へ帰ってきたからこそ、
家族の好きな焼き茄子と叩ききゅうりだけは、
副菜として作ってあげたい。
そんな気持ちが、
少し重たかった体を
ゆっくりと動かしてくれた。