生暖かい風が、
やんわりと頬を撫でて通り過ぎていく。
でも、もう日は沈み、
辺りはすっかり闇に包まれている。
暑さは昼間ほどではない。
涼しい夜というより、
ようやく暑さが遠のいた夜という方が
しっくりくる。
風は私の周りに留まることなく、
そっと身体をかすめ、
そのままどこかへ流れていく。
ただ、すっと通り過ぎるだけ。
その儚さが、今夜は少し寂しく感じられた。
時刻は20:25。
コンビニに立ち寄った後、
外の小さな植え込みの縁に腰を下ろした。
目の前には赤信号で止まる車の列。
人が私の前を通り過ぎ、
風も通り過ぎる。
そして信号が青に変わると、
車は一斉に走り出す。
私だけが、その場に残される。
また人が通り過ぎ、
また車が並び、
また風が通り過ぎる。
その繰り返される風景を眺めていると、
自分だけが時間の流れから
少し取り残されてしまったような
気持ちになった。
今日は16:30頃から、
ずっと 眠っていたのではないだろうか。
一度だけ18:00前に目を覚まし、
晩ご飯代わりのおにぎりを食べた。
そしてまた横になると、
そのまま眠りに落ちていた。
四時間ほど眠ったのだろうか。
身体は少し楽になった気がする。
それでも、まだまだ眠れそうだ。
今夜は静かな、静かな夜になりそうだ。
このまま風だけが通り過ぎ、
お仕事も静かなまま
終わってしまうような気がしている。
コンビニでは、
久しぶりに夜食として
温めるもんじゃ焼きを買おうと思った。
でも、今日は置いていなかった。
もんじゃにも振られてしまったような気分で、
思わず苦笑いしてしまう。
そんな夜、心の中で一句浮かんだ。
夜風は 素知らぬ顔で 通り過ぎ
取り残されて なお風恋し
朝の、あのはつらつとして
清々しかった自分との落差は
あまりにも大きい。
でも、不思議と落ち込むというより、
「こんな日もある」と笑ってしまう自分がいた。
それでも、明日から向こうへ帰れば、
楽しみも待っている。
仕事がうまくいったお礼に
プレゼントしていただけることになったバッグ。今日、お店に取り寄せをお願いしたところ、
ちょうどいいタイミングで
三日に届くと連絡が入った。
こちらは驚くほどタイミングがいい。
その一方で、今日のお店のお仕事は、
どうやら風向きが違ったようだ。
今日は風に見放されてしまったのかな。
そんなことを思いながら夜風を眺めていると、
ふと気づいた。
風は私を見放したのではなく、
今日は「休みなさい」とだけ
伝えに来たのかもしれない、と。
風はいつも追い風ばかりではない。
静かに通り過ぎる風にも、意味がある。
だから今夜は潔く諦めて、
ゆっくり身体を休めよう。
明日の風は、きっと
また違う表情で、
私を迎えに来てくれるのだから。
風を待つ夜✨
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