朝、予定どおり3:00に起きた。
残念ながら今日は日曜日。
いつもの「暴れん坊将軍」を
観ることはできなかった。
お風呂に入り、
汗が引くのを待ちながらテレビをつけ、
一つずつ役目を終えたものを
荷物へとしまっていく。
シャンプー、トリートメント、
ボディソープ、ドライヤー、化粧水、乳液……。使い終えるたびに
部屋の中の物が少しずつ減り、
四日間過ごした空間は、
静かに元の姿へ戻っていく。
自宅へ帰る喜びはある。
でも、この部屋を離れる寂しさもある。
二つの思いが心の中で交錯しながら、
それでも帰る準備は着々と進んでいく。
メイクを済ませ、
すべてをキャリーケースへ詰め込んだ。
キャリーケースのファスナーを閉じると、
残っているのは
トートバッグへ入れる物だけになっていた。
4:50。
四日間過ごした部屋へ
静かに別れを告げ、外へ出た。
朝の空気は澄みきっていて、
ひと息吸い込むだけで
心まで洗われるようだった。
ヨルシカの「千鳥」を聴きながら歩き始める。
風が私を呼んでいる。
清々しい朝の風が頬を優しく撫でる。
自然と、いつも朝ウォーキングで
向かっていた方角へ目が向いた。
この時間なら、私はもう海を眺め、
朝の光を浴びていた頃だ。
遠くの空には、
淡いピンクゴールドの輝きが広がっていた。
風が私を呼んでいる。
鳥が私を呼んでいる。
雲が私を呼んでいる。
木々が私を呼んでいる。
このまま海まで、まっすぐ歩いて行きたい。
そんな思いを胸に抱きながら、
5:00前、お店へ鍵を返し、
地下鉄の駅へ向かった。
シャッターが開くまでのわずかな時間、
ふと空を見上げた。
青く澄み始めた空には、
雲と見まちがえるほど淡くなった名残の月が、
静かに浮かんでいた。
今は儚く薄い姿を残すだけの月だが、
昨夜はきっと神々しい光を放っていたのだろう。
その月は、
どこか私の四日間の横浜ステイと
重なって見えた。
役目を終え、
静かに余韻だけを残して去っていく姿が、
とても愛おしかった。
そして建物と建物の間から差し込む
ピンクゴールドの朝の光は、
これから帰る場所で、
新しい一日の物語を紡ぐための
光のように思えた。
風に呼ばれている気がした。
「早く帰っておいで」
そう光が語りかけてくれているようだった。
「四日間、お疲れ様。
また新しい一日を、
前を向いて歩いていきなさい」
そんな優しい声が、
朝の光の中から聞こえてくるようだった。
私の心は少しずつ横浜を離れ、
遠く帰る場所へと
静かにモードを切り替え始めていた。
四日間、ありがとう。
また来ます。
最後に風が、そっと私を包み込んでくれた。
そして、私が帰る場所へと送り出してくれた。
きっとこの風は、
新幹線に乗っても、自宅に帰っても、
私とともに歩き続けてくれる。
だから今日もまた、
風に包まれながら、
美しい一日の物語を紡いでいこうと思う。
風が見送ってくれた朝✨
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