外はやっぱり暑かった。

今の気温は33度。
今日の最高気温は36度だったのだから、
暑いはずだ。

地下街を通ったり、
地上に出たり、
また地下街へ戻ったりしながら、
デパ地下へ向かった。

明日の朝に食べる魚の干物や野菜、
きのこ、果物を買い込む。
そして、自分のお昼ご飯には、
なぜか無性にエビフライが食べたくなり、
そのままテイクアウトして帰ることにした。

野菜を買うと、やっぱり荷物はずっしり重い。
暑さも重なって、
ようやく自宅へたどり着いた頃には、
すっかり汗だくになっていた。

少し遅いお昼ご飯。
エビフライを
コンベクションオーブンで温めると、
衣は見事にサクサクとよみがえり、
まるで揚げたてのような美味しさだった。

横浜でもこのサクサク感が味わえるなら、
フライのテイクアウトを
もっと楽しめるのだけれど、
お部屋や待機所では電子レンジしか使えない。
どうしても衣がしんなりしてしまうので、
自然とフライから遠ざかってしまう。

だから、こうしてエビフライを食べるのは
本当に久しぶりだった。
もちろん、天ぷらは
朝そばで楽しんでいるけれど。

お腹が満たされると、
今度は急に眠気が押し寄せてきた。
それでも、ベランダの洗濯物を取り込み、
一枚ずつたたんで片付ける。
そんな何気ない家事でも、
この暑さでは一仕事だ。

すべて終わったあと、
ベランダのテーブルに腰掛け、
アイスコーヒーを片手にひと休みする。
気温は高い。
それでも、さあっと吹き抜けていく風が、
とても心地いい。

空はどこまでも青く澄み渡り、
その一方で木々や草花は、
強い日差しを受けて
少し乾いた表情を見せている。
まさに真夏そのものの景色だった。

すると風が、私のもとへ集まってくる。
朝、一緒に歩いてきた風も、
ここにもともと吹いていた風も、
まるで待ち合わせでもしていたかのように
次々と私を包み込み、
楽しそうにくるくると舞っているように感じる。

「おかえり」そんな言葉を、
風たちが笑顔で届けてくれているようだった。
もう少し気温が低ければ、
もっと気持ちいいのだろう。
でも、この少し生ぬるい夏の風にも、
この季節だけの優しさがある。

エアコンの効いた部屋で過ごしていると、
ときどき無性に外の空気を吸いたくなる。
そんな気持ちを、
この風は静かに満たしてくれた。

これから17:00までは少し休憩。
そのあと家族の運転練習に付き合い、
約1時間半ほど一緒に過ごしてから、
晩ご飯を食べて帰宅する予定だ。

今朝も早起きだったから、
そろそろエネルギー切れ。
朝の予定では、
この時間に、横浜へ旅立つ準備を
少しずつ始めるつもりだった。
でも今は、その元気が残っていない。
少しだけ横になって、
ショートドラマでも観ようかな。
 
……いや、きっと数分もしないうちに
眠ってしまう気がする。
だから家族には、ひと言だけお願いしておいた。「17:00になったら起こしてね」
そんな安心感に包まれながら、
今日という一日も、
静かな午後の風に身を委ねている。