一か月から二か月に一度ほど、
お食事をご一緒している、
長いお付き合いの方との昼食。

いつもは夕方からの
お食事ばかりだったけれど、
今日は十年以上ぶりになるのかしら。
珍しく、昼食を
ご一緒させていただくことになった。

お仕事を通じて出逢ってから、
もう二十年以上になる。
ある程度、気心は知れているつもりだけれど、
ひとたびビジネスの場になると、
かなり細かく、手厳しく、そして手強い。

けれど、お食事をご一緒する時には、
仕事の話だけではなく、
これまでの人生で培ってこられた、
さまざまなお話を聞かせてくださる。

私よりも、かなり人生の先を
歩いてこられた方。
だからこそ、その言葉には深みがあり、
一つひとつの話に含蓄がある。

お食事をしながら耳を傾けるその時間を、
私はいつも、
とても有意義なひとときだと思っている。
今日は、どんな話から始まるのだろう。
会話はどこへ広がり、
どこまで遠くへ飛んでいくのだろう。

そんなことを考えていると、
楽しみで仕方がない。
だから今日は、
いつもより少しレディーらしく、
おめかしをした。

心が華やいでいる今の私に似合うように。
軽やかな色をまとい、
背筋をすっと伸ばして、
待ち合わせの場所に立つ。
長いお付き合いの中にありながら、
今日はまた、
新しいお話に出逢えるような気がしている。