雲想の小径を歩いているうちに、
私という名の荷物は、
少しずつ不要な中身をおろし、
軽くなっていた。
そうして生まれた心の空白に、
ふと浮かんできた言葉の欠片。
それらを思うままにつらねていくうちに、
ひとつの詩となった。
自分で並べた言葉を、
何度も何度も読み返しているうちに、
私はだんだんと、
その世界の中へ入り込んでいった。
そして、やはり思った。
せっかくの素晴らしい一日を、
重荷を引きずったまま、
嫌な一日にしてしまうよりも、
その重荷を捨て去り、
心をシンプルにして、
この詩のリズムに乗りながら、
軽やかに前へ進んでいこう、と。
そう決めた途端、私の行動は早かった。
本当なら、今日は横浜にいるはずだった。
ところが、急な予定が入ったことで
出発を一日遅らせ、まだこちらにいる。
会社にはもともと
テレワークと伝えていたので、
出社する必要はなかったはずなのだが、
午前中に急な打ち合わせが入った。
10:00からのその打ち合わせに向けて、
私の朝は、
まるで二倍速で
再生されているかのような勢いで、
着々と進んでいった。
そして、ぎりぎりで会社に到着した。
不思議なものだ。
ひとつのことに夢中になり、
がむしゃらに動いているときには、
余計な雑念は頭の中をかすめることさえない。
けれど、少し時間に余裕ができると、
負の思いは、
ふと生まれた心の隙間を見つけて
入り込んでくる。
忙しすぎるのも考えものだが、
考える時間がありすぎるのも、
また考えものなのかもしれない。
それでも、
どんな思いが湧き起こったとしても、
それを否定せずに受け入れ、
やがて静かに流していける
自分でありたいと思う。
流されるのではなく、
流れに身を委ねながらも、
自分の向かう先だけは見失わずにいたい。
そうして会社に到着し、
これからの打ち合わせを済ませたら、
できるだけ早く家へ帰ろう。
横浜へ向かうための、
最後の仕上げをするために。
心の中に残っていた重荷を
ひとつずつおろしながら、
私はまた、
自分の歩くべき方角へと進んでいく。
流れの先へ✨
勃つねで応援-
-
共有で応援