お部屋に入り、
窓を閉めて、エアコンをつけた。
ひんやりとした風が、
火照った体をやさしく包んでくれる。
部屋の中には、
四日前までここで過ごしていた私の余韻が、
そのまま残っているようだった。
その懐かしさに、
少ししんみりとした気分になる。
帰ってくる場所へ、また帰ってこられた。
そんな喜びを静かに味わいながら、
お仕事を終えて戻ったあと、
すぐにいつもの生活を始められるよう、
一つひとつ荷物を整えていった。
キャリーケースの中身は、
少しずつ空になっていく。
いつもの場所に、いつものものを置く。
以前はもっと
時間がかかっていた気がするけれど、
今では30分――は、さすがに難しいとしても、40分ほどあれば、
だいたいの準備を
終えられるようになったかしら。
それでも、本当は出勤までに
一時間半ほど欲しい。
少しのんびりして、
この部屋へ帰ってきたという気分を、
ゆっくり味わっていたいからだ。
最近は冷たいものばかり飲んでいるので、
ポットでお湯を沸かすこともなくなった。
ドリップコーヒーを淹れることも、
ほとんどない。
その分、取り出すものも、
準備することも、少し減ったのだと思う。
今回の横浜ステイも、
四日間だけの短い滞在だ。
せっかく荷物を出しても、
またすぐに片付けなければならない。
けれど、それもまた、
この暮らしの楽しみの一つになっている。
必要なものは、
そのまま置いて帰ってもいいのかもしれない。
それでも、お休みに入る前には、
なぜか一度きちんと片付けたくなる。
部屋を整え、荷物を閉じることで、
ここで過ごした時間にも、
自分自身の心にも、
静かなけじめがつくような気がするからだ。
さて、そろそろお店へ出勤して、
今日の居場所を確保しなければならない。
コーヒーが飲みたいので、
途中でコンビニに寄り、
アイスコーヒーを買っていこうかな。
でも、コンビニへ寄ったら、
きっとまた、お菓子の小袋まで
手に取ってしまうのだろう。
そんな自分を思い浮かべながら、
私はゆっくりと、
お部屋を出る準備を始めた。
いつもの場所に、いつものものを置く。
その小さな繰り返しが、
ここを私の帰る場所にしてくれる。
帰る場所を整える✨
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