雨が、しとしとと降っていた。
日記をアップし、
小走りで待機所へ戻ろうとした、
そのときだった。
お店からメールが届いた。
もう今日はお仕事が入らないだろうと
思っていたので、驚いた。
けれど、それ以上に嬉しかった。
そのまま雨宿りをしながら
待っていてもよかったのだけれど、
私は傘を持っていなかった。
いったん待機所へ戻り、
傘を取ってから、ホテルへと向かった。
ホテルの近くに着いてからも、
傘を差したまま、
しばらく夜の景色を眺めていた。
街灯の光に照らされた雨は、
細かなミストのように美しく輝いている。
濡れた路面には、
街の明かりがキラキラと映り込んでいた。
湿り気を帯びた風が、
そっと肌を撫でていく。
こんな雨の風景も、美しい。
そう思いながら、
私はしばらく、雨と光と風の中に佇んでいた。
そして、最後のドアが開きました。
そこには、すごく、すごくお久しぶり!
逢いたいと願っていたあなたがいた。
お顔を見た途端、私は驚いてしまった。
「わあ、すごく嬉しい」
ずっと逢いたいと思っていたあなた。
どうして逢いに来てくださらないのかしら、
と何度も思っていたあなたが、
今、私の目の前にいる。
その喜びだけで、胸がいっぱいになった。
私がこのお店に入った日に、
偶然お逢いしたあなた。
そして、その日の最後の時間に、
シャンパンを持って、
入店祝いをしようと
再び逢いに来てくださったあなた。
あの日の感動的な光景は、
今でも私の心の中に鮮やかに残っている。
あれから、逢えない日々が
どれくらい続いたのだろう。
けれど、そんなことを数えるよりも先に、
今日、逢いに来てくださったことが、
心から嬉しかった。
今日もあなたは、
冷蔵庫からシャンパンを出してくださった。
私の好きなチーズも、
覚えていてくださった。
チーズとおつまみを用意してくださり、
さらに、あの頃と同じように、
私が帰ってから食べる
朝ごはんのサンドイッチまで
用意してくださっていた。
すごく、すごく、すごく嬉しかった。
いろいろな話をした。
時間が過ぎていくことさえ忘れるほど、
楽しかった。
再会を喜び合うように、
私たちは熱く抱きしめ合った。
まるで頭の中をタイムワープしたように、
あなたとの思い出が次々と甦り、
くるくると巡っていた。
そして、その思い出の中にいたあなたが、
今は目の前にいる。
そのことが、たまらなく嬉しかった。
逢いたかった思いが、
逢いたかった願いが、
ようやく叶ったような気がした。
ありがとう。
本当に、本当に嬉しかった。
また必ず待っているから、
逢いに来てくださいね。
あなたとお別れして、
降りしきる雨の中を、
胸の高鳴りと再会の余韻を
抱きしめながら帰った。
少し飲み過ぎてしまったのか、
うっかり眠ってしまい、
写メ日記を上げる順番が逆
になってしまったみたい。
それもきっと、
嬉しさに心ごと酔ってしまった、
今夜らしい小さな出来事だったのだろう。
雨が運んでくれた、思いがけない再会。
今日という長い物語の最後に開いた
ドアの向こうには、
ずっと逢いたかったあなたがいた。
雨が運んだ再会✨
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