熱いお風呂に入り、たっぷり汗を流した。
そして今、ようやく私
のオアシス時間を楽しんでいる。
昨日は大変だった。
急な仕事が次から次へと舞い込み、
せっかく見つけたはずのオアシスは、
みるみるうちに砂漠化していった。
朝からあれほどごきげんに
私についてきてくれた風まで、
いつしか砂嵐となって
襲いかかってきたようだった。
まったく、風というものは気まぐれだ。
でも今日は、大丈夫な気がする。
これからパソコンを立ち上げる。
今日の予定では、
メールを確認して、
昨日依頼された見積書を一通提出するだけ。
そのはずだ。
どうか、何事も起こりませんように。
少し祈るような気持ちでOutlookを開いた。
一通りメールを確認する。
よかった。
昨日、電話でも依頼された
見積書の作成以外には、
特に急ぎの仕事はなさそうだ。
それなら、サクッと作って、
サクッと送って、
サクッと終わらせよう。
今日は、砂漠化を免れた。
私のまわりには、ちゃんと水がある。
風もある。
そして、心に余白がある。
心地よいオアシス時間だ。
今日の午前中は、
横浜駅のほうへ行く予定になっている。
二週間に一度の、アイブロウサロン。
いつもなら10:00に予約を取るのだけれど、
今日は10:20からしか空いていなかった。
だからこそ、
その前に見積書をささっと仕上げてしまおう。
そしてサロンで、眉をキリリと整えてもらう。
ほんの少し眉が変わるだけなのに、
不思議なものだ。
鏡の中の自分まで、
なんとなく背筋を伸ばして、
「さあ、今日もいこう」と
言ってくれているような気がする。
今日も張り切って、お店へ出勤しよう。
ただ、その前にもう一つ。
今日、どうしても大切にしたい時間がある。
私のご褒美時間に、
毎日のように観ていたサブスクの期限が、
今日で切れる。
確か16:00頃までだったと思う。
一応、キャンセルはした。
もちろん、
また申し込むことになるかもしれない。
それでも今は、
一度きちんとお別れをしたいと思っている。
昨日も一昨日も帰りが遅く、
ご褒美時間を持てなかった。
だから今日は、
どこかに小さな隙間を見つけたい。
一時間でなくてもいい。
30分でもいい。
最後の時間を、
惜しむように過ごしたい。
5月7日に初めて申し込んでから、三ヶ月。
ほとんど毎日のように楽しんできた。
私の心をときめかせ、
ドキドキさせ、
時には画面を魅つめたまま、
胸いっぱいに溢れてくる思いを、
ただ静かに抱かせてくれた。
物語は画面の中にあったはずなのに、
そこで生まれた感情は、
いつのまにか
私自身の時間の一部になっていた。
だから、終わりのボタンを押すだけではなく、
最後にもう一度、
その世界へ逢いにいきたい。
そして、楽しかった。
ありがとう。
そう心の中で告げて、
静かに扉を閉めよう。
……もっとも、寂しくなって、
またすぐ扉を
開けてしまうかもしれないけれど。
そして、22:00からご予約くださったあなた。
いつもありがとうございます。
今日、最後の時間を
選んでくださったということは――
もしかして、
「今夜は時間を気にせず、
心ゆくまで一緒に飲もう」
ということなのかな。
そんなふうに、勝手に想像している。
一日の最後に待っている、楽しい時間。
今から少し楽しみだ。
今日は14:00から出勤します。
朝、私を包んでくれた風をそのまま連れて、
眉も心もキリリと整えて向かいます。
今日のオアシスが、
最後まで砂漠になりませんように。
そして、その先にまた、
心躍る新しいドアが開きますように。
お誘いを待っています。
オアシスを取り戻した朝✨
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