会社に戻ってきたが、
予定より20分ほど遅くなってしまった。
2時間で頑張ろうと思っていたのに、
残された時間は1時間40分。
まあ、それでも
何とかなるだろうと思いながら、
机に向かった。
けれど、外の暑さと
屋内の冷たさの間を
行ったり来たりしているうちに、
なんだか頭がぼうっとしてきた。
身体の中に熱がこもっているような気もする。
冷たい飲み物を口にすると、
ようやく少し落ち着いた。
また私の身体の中で、
熱中症注意報が
発令されているのかもしれない。
今日は、休み前の仕事を
全部やり切ってしまうつもりだった。
けれど、さっきの打ち合わせで、
思った以上に疲れてしまったらしい。
それでも、とりあえず話は前へ進んだ。
こちらが思っていたところへ、
きちんと着地もした。
ほっとしたのだろう。
張りつめていたものがほどけるように、
今度は身体から力が抜けていった。
机の上と、そのまわりを見渡した。
あと2時間もあれば、
たぶん余裕で片づけられる。
そう思う。
でも今日は、晩ごはんの買い物をして、
もう家に帰って休みたい。
しばらく考えて、ふと思った。
この2時間くらいの仕事なら、
明日ちょこっと出てきて
片づけてもいいんじゃないか。
12日から横浜へ行くので、
明日は本当なら、
ゆっくり家で過ごしながら
準備をするつもりだった。
けれど、その明日の時間を
少しだけ仕事に回して、
その分を、今日の休息に替える。
今日できなかった分は、明日取り戻せばいい。
今日の疲れまで、
無理に今日のうちに片づけなくてもいい。
仕事を明日に少し残して、
その分を、今日のくつろぎ時間へ。
明日の休みをほんの少し仕事に渡して、
その代わり、今日の私には休む時間を渡す。
それもまた、
私なりの時間のやりくりだと思った。
そう考えたら、
心の中に少しだけ余白が戻ってきた。
よし。
今日は、もう帰ろう。
そう決めて、会社を出た。
外へ出ると、私のそばで風が踊っていた。
さっきまで身体の中に溜まっていた重たさを、
ひとつずつさらっていくように。
風も、私の判断を
応援してくれているようだった。
やっぱり、私の風は私の味方。
帰りにデパ地下へ寄って帰ろう。
そして、鰻の蒲焼きを買おう。
少しだけ明日に預けた仕事と、
今夜の小さな楽しみを胸に抱いて。
今日はもう、身体も心も休ませることにした。
今日の時間を、明日へ✨
勃つねで応援-
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