お客様とお別れして、
引き続きご予約をいただいていたので、
次のホテルへと向かった。

近いからすぐに移動できる。
それに、外の風がとても気持ちいい。
ホテル街の路地を吹き抜けてくる風に
髪を揺らされながら、
次は、どんな出逢いが待っているのかしら。
そんなことを思うと、
胸の奥がドキドキ、ワクワクしてくる。

風に背中を押してもらうように歩いて、
あなたの待つお部屋へと向かった。

そして、次のドアが開きました。
迎えてくださったのは、
温かな笑顔がとても印象的なあなた。

お話の仕方も穏やかで、
声も優しくて、
落ち着いた大人の雰囲気がとても素敵だった。

出張のお話から、いろいろな地方のお話へ。
「あっちは美味しいよね」なんて、
いつの間にか食べ物の話にまで
広がっていった。
そこで私は、大好きなうなぎの蒲焼きの話を、
ちょっぴり自慢げに披露した。

あなたは頷きながら、
微笑ましそうなお顔で聞いてくださる。
そんなあなたの温かな空気に包まれていると、
初めて逢ったばかりなのに、
不思議なくらい心がほどけていった。

そしてベッドでは、
「では、ご挨拶がてらに、私から……」
そう言って、
私からあなたに優しく触れていった。
ゆっくり、ゆっくり。
あなたのお顔や反応を魅つめながら。

あなたが私の優しさを受け止め、
嬉しそうにしてくださることが、
私もとても嬉しかった。
だから、もっと喜んでいただきたいと
思っているうちに、
いつの間にか夢中になっていた。

そして今度は、
私があなたの優しさに包まれる番。
あなたの穏やかな雰囲気そのままの、
優しく柔らかな触れ方。
そのたびに身体が小さく反応してしまう。
ああ、やっぱり私、優しいのが好きだわ。

そんなことを思いながら、
あなたに身を委ねていた。

やがて、あなたの腕枕の中へ。
そこでもまた、いろんなお話をした。
いっぱい喋って、いっぱい笑って。
言葉を重ねるたび、
初めて逢ったはずのあなたとの距離が、
ぐん、ぐん、と近づいていく。
それが、なんだかとても嬉しかった。

あなたの優しさに包まれて、
あなたの温かさに抱かれて。
初めてお逢いしたとは思えないほど、
心までゆったりと癒されていく時間だった。

きっと、人と人との距離を縮めるものは、
逢った回数だけではないのだと思う。

声の温度。
指先の温度。
言葉の温度。
そして、心の温度。
今日、あなたからいただいた、
たくさんの「優しさの温度」

素敵な出逢いと、
心癒される時間をありがとうございました。
また、お待ちしています。