昨夜、眠りについたのは24:30だった。

4:00にアラームを
セットしようかと思ったけれど、
睡眠時間が3時間半なのと4時間なのとでは、
きっと「眠った」という感覚が違う。
そう思って、4:30にセットした。

そして朝。
まだ少しぼんやりしたまま
4:40ごろに起き上がり、
ゆっくりと歩く準備を始めた。

外は、雨の気配。
もう少し待った方がいいのかもしれない。
それでも、5:00にスタートした。

このあと、12:00にはお店へ出勤する。
その予定を考えると、
やっぱりこれくらいの時間から歩き始めたい。

早く歩き終えるためではない。
むしろ、その反対。
ゆっくり歩きたいから。

空を魅上げたり、
写真を撮ったり、
日記を書いたり。
気になるものを見つけたら立ち止まり、
何もなくても、
ただぼーっと景色を眺めたり。

そんな時間を全部ひっくるめて、
三時間くらい。
私にとって朝のウォーキングは、
何km歩いたとか、
何歩歩いたとか、それだけではない。

立ち止まっている時間も、
道草している時間も、
風を感じている時間も、
全部がウォーキングなのだ。

だからもう、
「4:20に出るつもりだったのに」
「四十分も遅れてしまった」
そんなふうには考えないことにした。
出られた時間が、今日の私のスタート時間。
それでいい。

一応、傘も持ってきた。
多少の雨なら構わない。
雨の横浜には、晴れた朝とは違う表情がある。
でも、
できることなら豪雨だけは勘弁してほしい。

昨日のような明るい日差しの中を
歩けたらいいな、と少し期待している。
けれど、たとえ晴れなくても、
今日には今日にしか見られない
風景があるはず。
そう思うと、なんだかわくわくしてくる。

そして今日は、もうひとつ小さな楽しみがある。朝のパン。
大さん橋の近くにあったはずのパン屋さん。
馬車道通りの、
まだ場所がよくわからないパン屋さん。
そして、馬車道駅前のパン屋さん。

そこなら、確か前を通ったことがある。
いつもなら、
「7:00からかぁ。まだ早すぎるな」
そう思いながら通り過ぎていた。

でも今日は違う。
ゆっくり歩いて、
寄り道して、
写真を撮って、
気になる景色の前で立ち止まっていたら——
もしかすると、ちょうど7:00を過ぎたころに、その前を通れるかもしれない。

そうしたら今日は、
いつもの朝そばではなく、
朝のパンにしよう。
パンを買って帰ろう。

どんなパンが並んでいるのだろう。
まだ歩き始めたばかりなのに、
そんなことを考えている。

朝は、急がなくていい。
昨日と同じ道を歩いたって、
同じ朝にはならない。

雨の気配も、
雲の形も、
風の匂いも、
差し込んでくる光も違う。

そして、それを受け止める私の心も、
昨日とは少し違っている。
だから今日も、きっと何かに出逢える。

傘を片手に、
雨の気配を少しだけ気にしながら。
それでも心は、
もうその先にある新しい風景を探している。

さあ、今日の横浜は、
私に何を魅せてくれるのだろう。
急がず、
焦らず、
ときどき立ち止まりながら。
今日も私は、朝の余白を歩いていく。