長い一日が終わろうとしている。
今日から始まった六日間の横浜ステイ。
その最初の一日を終えようとしている今、
朝の自分とは少し違う自分がここにいる。
始まりは、何色でもなかった。
だから私は、
これから出逢う風景や人たちが、
私の六日間を
どんな色に染めてくれるのだろうと思っていた。
けれど、一日を終えた今は少し違う。
色は、誰かが私に
つけてくれるものではないのかもしれない。
同じ言葉を聞いても、
同じ風景を見ても、
同じ温もりに触れても、
心が動かなければ、そこに色は生まれない。
嬉しいと思ったから、色になった。
ときめいたから、色になった。
温かいと思ったから、色になった。
楽しいと思ったから、色になった。
そして、誰かの真心を感じたから、
その色はさらに深くなった。
今日一日で私が纏ったいくつもの色は、
出逢った人たちからいただいた
色でありながら、
同時に、私自身の心が
生み出した色でもあったのだと思う。
そう考えると、
何色にも染まっていない
キャンバスというものが、
急に愛おしくなった。
何もないから、何でも描ける。
明日の私は、
今日とは違うものを見て、
違うことを感じ、
また知らなかった色を生み出すのだろう。
そしてその色は、
今日の色を塗りつぶすのではなく、
その上に重なっていく。
重なるほどに深くなり、
混ざり合うほどに、
きっと私にしか描けない色になっていく。
まだ一日目。あと五日もある。
そう思うと、
完成した絵を早く見たいような、
まだ見たくないような、
不思議な気持ちになる。
たぶん大切なのは、
六日目にどんな絵が完成したかではない。
一筆置くたびに、
自分の心がどう動いたのか。
その瞬間をちゃんと感じながら、
描いていくことなのだろう。
今日という日は、
そのことを私に教えてくれた
最初の一日だった。
明日は、どんな色が生まれるのだろう。
わからない。
わからないから、楽しみなのだ。
今夜は今日の色を胸の奥にそっとしまって、
眠りにつこう。
そして明日の朝、
また真っさらな心で外へ出よう。
昨日の色を持ちながら、
それでも新しいものを
新しいまま受け取れるように。
六日間のキャンバスは、
まだ始まったばかり。
描くのは、風景でも、人でもない。
そのすべてに触れて、
揺れ、感じ、ときめく――
私の心なのだから。
心が色を生む✨
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