それからすぐ、
次のあなたの待つホテルへ
向かうことになった。

少しだけ待機所へ戻り、目元を直して、
たけのこご飯のおにぎりを急いで頬張る。
味わう間もなく、
ぱぱっと準備を済ませて外へ出た。

初めて逢うあなた。
どんな方だろうと思うと、
少しだけドキドキする。
「ね、風さん。あなたもそう思うでしょ」
そう話しかけると、
ビルの隙間から風がすーっと吹いてきて、
濡れた髪をふわりと揺らした。

ホテルの入口で待っていると、
先に私を見つけてくださったのはあなた。
笑顔がとても素敵だった。
そして次のドアは二人で開けました。

触れ合ううちに、
初めて逢ったとは思えないほど
自然に距離が縮まっていった。
あなたの腕に抱かれ、
肌を寄せ合いながら、
艶めくような夕暮れの時間を過ごした。

そして、
私の濃いピンクの下着を見て
「素敵」と褒めてくださったあなた。
褒めてもらえるって、
いくつになっても嬉しい。
ありがとう。
とても楽しくて、いっぱい笑った時間だった。

ホテルを出ると、
風さんが勢いよく迎えに来て、
頬を撫でるように吹いた。
「どうだった?」
そんなふうに聞かれた気がした。

あなたには、もうわかってるでしょ。
今日、私の空色のキャンバスに重なったのは、
濃いピンク。
でも私の目には、
それが少しだけ違って魅えた。
恋ピンク。

それじゃあ風さん、待機所へ戻りましょう。