ホテルを出ると、
風さんがふわっと私を包んだ。
「今日は忙しそうね」
そうなの。
ゆっくり日記を書く暇もないくらい。
そして、
あなたの待つホテルへ向かった。
すっかり暗くなった大通り公園では、
深い緑の木々が風にさらさらと揺れている。
夜の闇に浮かぶその色が、
どこか神秘的だった。
そして最後のドアが開きました。
約1か月ぶりに逢うあなた。
いつもの温かな笑顔で迎えてくださった。
「すごく久しぶりな気がするわ」
「僕もですよ」
そう笑って、
いつものように抱きしめてくれた。
胸の鼓動とぬくもりを感じながら、
ようやく逢えた喜びを噛みしめる。
そのあとはビールで乾杯。
私の好きなチーズや柿ピーチョコまで
用意してくださっていた。
逢えなかった間のことをたくさん話す私に、
あなたは笑顔で頷き、
ときどき心配そうに
日記の続きを尋ねてくれる。
そんな優しさに包まれて、
今日もビールをいっぱい飲んで、
いっぱい喋って、いっぱい弾けた。
この時間の色は、夜の深い緑。
ビールの黄金色。
そして、あなたの思いやりを映した
柿ピーチョコの茶色。
「あなたに逢いに、
250マイルを飛んできたわ」
そんな気持ちでいっぱいだった。
また来月、楽しみにしています。
ホテルを出ると、風さんが迎えに来た。
「今日も一日お疲れさま、
やっと、逢うことができたから、嬉しそうね」
そうね。
今日は本当に忙しかったわ。
さあ風さん。
お店に寄って、
一緒にお部屋へ帰りましょう。
夜に重なる三つの色✨
勃つねで応援-
-
共有で応援