昨夜から、まだ眠っていない。

日記を書き終えた頃には、
もういつもの朝が始まる時間を過ぎていた。

眠たい。
身体も重い。
それでも、
なぜかこのまま朝へ歩き出したかった。

外へ出ると、
少し冷たい風が
火照った身体をすっと撫でていく。

「風さん、気持ちいいよ。ありがとう」

見上げた空には、
白い余白と、
まだ消えきらない色が残っていた。

昨日は終わったはずなのに、
私の心の中では、
まだ静かに息をしている。

だから今朝は、
無理に何も手放さなくていい。

余白の中に余韻を抱いたまま、
そのまま歩いてみようと思った。

今日は、
5日間の横浜ステイ最後の朝。

けれど不思議と、
「最後」という寂しさはなかった。
また帰ってくる。

そう思えるだけで、
朝はずいぶんやさしくなる。

さあ。今朝は、
昨日を胸に残したまま、
新しい朝へ歩いていこう。

— Morimura