お部屋に帰り、荷物を片付ける。
といっても、
今回はこのお部屋をそのまま借りておく。
だから、
すべてをきれいに片付けて
持ち帰らなくてもいい。
そう思うだけで、ずいぶん気が楽になった。
次に来たときも、
一から荷物をセットする必要がない。
その分だけ、時間にも心にも余裕ができる。
どうして今まで、そうしなかったんだろう。
きっと、使わない時間まで
お部屋代を払うことを
「もったいない」と思っていたから。
けれど、
自分が費やす時間と費用を
天秤にかけてみれば、
少しくらい費用がかかったとしても、
その分、
自分の時間にゆとりが生まれる方がいい。
今さらながら、そんなことに気づいた。
やはり先週の寝坊は、
私自身にとって大きな教訓になったみたい。
失敗は、ときに気づきを連れてくる。
あの日の慌ただしさがあったからこそ、
今までとは少し違う
選び方ができるようになったのかもしれない。
そして今日。
午前中に2時間。
出勤してから2時間。
そして終わる直前まで、もう2時間。
合わせれば、すでに6時間。
なんだか今日は、
あちらこちらで
少しずつ睡眠を
貯金してきたような一日だった。
今から眠れば、1時には寝られる。
そして3時に起きる。
もう2時間。
四分割ではあるけれど、合わせれば8時間。
細切れの眠りをひとつずつつないで、
私は新しい一日を迎える。
きっと明日の朝は、
今日より少し身体が軽くなって、
疲れの抜けた
爽やかな顔で目を覚ますのではないだろうか。
そんなことを思いながら、
今日はもう眠ろう。
あと数時間すれば、
またキャリーケースを引いて、
同じ道を歩き始める。
けれど、その道の先には、
今度は家族の待つ我が家がある。
そう思うだけで、
もう心は少し先に帰り始めている。
それでは、そろそろ寝ます。
おやすみなさい。
秋の風
背を押す先に
灯る家
— Morimura
余話|風、帰る刻を押す✨
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