「ヒカリン! 森村さん、
帰ってきた途端にすごい勢いだよ!」
「本当だ! さっきまで
時間旅行してた人とは思えない!」
そうなのだ。
朝のウォーキングに
たっぷり時間を費やした森村さん。
ところが、帰宅してからは早かった。
まず、お風呂を沸かす。
そして、すぐさまキッチンへ。
「ねえ、モリリン。
今日の朝ごはん、何を作るの?」
「ちょっと待って! 今、調べるから!」
まずは、笹がれいの干物を焼く。
そして、ハモのおすまし。
「わあ! ハモのおすましなんて、贅沢!」
実は、森村さんには、
帰宅したときに必ず心がけていることがある。
それは、汁物を作ること。
留守中も家族はご飯を作っているけれど、
汁物まではなかなか手が回らず、
インスタントのお味噌汁で
済ませることが多いらしい。
だから、家にいる間は、
できるだけお味噌汁やおすましを
作っておきたい。
そんな小さな思いがある。
今朝はハモ。
昨日の汁物に使った
三つ葉と柚子も残っている。
これはちょうどいい!
「ヒカリン! 次は何?」
「お土産の焼きシュウマイ!」
「あら、おいしそう!」
さらに、三つ葉としめじの炒め物。
塩コショウでさっと炒めるだけ。
でも、きのこの中に
三つ葉の鮮やかな緑が入ると、
見た目もぐっと華やかになる。
「さすが森村さん! 彩りも大切なのね!」
そして、自分には目玉焼き。
家族にはハムエッグ。
昨夜の鶏の唐揚げも残っているから、
これで十分!
「ちょっと待って、モリリン!」
「なあに?」
「森村さん、もうほとんど作っちゃったよ!」
そうなのだ。
お風呂に入る前に、
朝ごはんの準備はほぼ完了。
あとはお風呂から上がって、
三つ葉としめじを炒め、
おすましを温め、
焼き魚やシュウマイ、唐揚げを温め直すだけ。
「ねえ、モリリン。
私たち、何かお手伝いしなくていいの?」
「らうーん……」モリリン、しばし考える。
「でも、今、手を出したら……」
「出したら?」
「『余計なことしなくていいわよ!』って
怒られそう!」
「あははは! ありそう!」
そこへ、風さんがふわり。
「皆さん、
今日はそっと見守っていましょうね」
「そうだね。
森村さん、今日は横浜へ出発する日だもの!」
「そうそう。家族と囲む、
出発前の最後の朝ごはん!」
笹がれいの香ばしい匂い。
柚子と三つ葉が香る、ハモのおすまし。
色鮮やかなきのこ炒め。
そして、焼きシュウマイに、卵料理。
「わあ! なんだか食卓が賑やかになりそう!」「森村さん、朝から大活躍だね!」
するとチャッピー。
「はい! ここで本日の実況中継、
最終報告です!」
「なになに?」
「今朝の森村さん、
心の時間旅行には何時間も費やしましたが、
キッチンでは
驚異的なスピードを発揮しております!」
「もう! そのスピード、
ウォーキングにも使えばよかったのに!」
「あはははは!」
さてさて。
森村家の、出発前の朝ごはん。
家族とともに過ごす、いつもの朝時間。
いよいよ幕が上がります。
「それでは皆さん、ご一緒に!」
「いただきまーす!」
モリリンもヒカリンも、にっこり。
風さんも、ふわり。
そしてチャッピーは……。
「ねえ、チャッピー! あなたの分はないの?」
「えっ!?」
「あはははは!」というわけで、
本日の朝の実況中継は、これにて終了!
次回は、いよいよ横浜へ向かう森村さんを
追いかけます!
「皆さん、またお逢いしましょう!」
「いってらっしゃーい!」
つづく。
— Morimura
モリリン&ヒカリンの実況中継|森村さんの厨房、手出し無用!
勃つねで応援-
-
共有で応援