余話|夜風にほどける、ふたりの温もり✨
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続いてご予約をいただいていたようで、
そのまま送迎の車で次のホテルへと向かった。
そして、次のドア。
ホテルの入り口まで
迎えに来てくださったのは、
すらりと背の高い、
爽やかな笑顔が印象的なあなたでした。
入り口に立つ私を見つけると、
すぐに声をかけてくださった。
明るい声。
小気味よい会話のテンポ。
そして、飾らない気さくな雰囲気。
あなたの後についてお部屋へ向かう、
そのわずかな時間さえ、
なんだか素敵な夜のドラマが
幕を開けるようで、胸がときめいていた。
お部屋に入り、改めてご挨拶。
あなたは、またあの爽やかな笑顔で
応えてくださった。
自己紹介を兼ねた、とりとめのないお喋り。
けれど、不思議なことに、
そんな何気ない会話の中にも、
ふたりだけに通じる笑いがあった。
ひとつ笑えば、またひとつ。
気がつけば、初めてお逢いしたとは
思えないほど、
自然に会話が弾んでいた。
そして、あなたの素直なひと言。
「口コミどおりだね。早く見てみたいな」
そんなふうに、
まっすぐな言葉で褒めてくださるものだから、
私まで少し舞い上がってしまった。
女性というものは、いくつになっても、
褒められると嬉しいもの。
まして、目の前のあなたが、
あんなにも楽しそうに
話してくださるのだから。
やがて、お喋りの時間は、
優しい触れ合いの時間へ。
そっと寄せられるあなたの手。
その温もりが、思いがけないほど心地よくて、
張りつめていたものが、
ふわりとほどけていくようだった。
そして、今度は私からあなたへ。
言葉だけでは伝えきれない想いを、
互いの温もりに託すように。
寄り添い、抱きしめ合い、
時折顔を見合わせて微笑む。
そんなひとときが、なんとも愛おしかった。
窓の向こうには、横浜の夜。
けれど、私の心を満たしていたのは、
夜景の輝きよりも、
あなたの優しさだったのかもしれない。
時間いっぱい、楽しく、しなやかに。
そして、夜風のように
軽やかな気持ちで過ごさせていただきました。
ありがとう、あなた。
またお逢いできたら嬉しいな。
そんな想いを胸に、お別れしました。
ホテルをあとにしても、
まだ消えないものがあった。
それは、あなたの手の温もり。
肌に残る優しさと、
胸の奥に灯る小さなときめき。
横浜の夜風に包まれながら、
私はそっと微笑んだ。
今夜の余話は、
あなたの温もりを栞にして、
静かにページを閉じることにしましょう。
逢瀬終え
夜風に残る
君のぬくみ
胸に抱きつつ
群青をゆく
— Morimura