午前4時。

アラームの音とともに、
すんなりと目が覚めた。
どうやら私は、
よほど朝の星たちに逢いたいらしい。

目覚めるや否や、
ベランダの窓を開け、
夜明け前の空を見上げた。

白き雲が群青の空に薄絹を渡し、
その綻びから、
星の光がひとつ、
またひとつと
こぼれていた。

雲の向こうには、
きっといつもの星たちがいる。
姿が見えなくても、
変わらずそこにあるもの。
そう思うだけで、
なんだか心が弾んでくる。

いても立ってもいられず、
そそくさと身支度を始めた。

あっ、そうそう!
今日は忘れてはならないものがある。
あわい茶屋でいただく柏餅。

群青の空を眺めながら、
朝の風に包まれて、
小さな甘味をひと口。

想像するだけで、
もう心は茶屋の縁側に腰を下ろしている。

さあ、今朝はどんな空に逢えるだろう。
雲の綻びからこぼれる星明かりを道しるべに、
まだ眠りの中にある街へ。

森村、早朝営業開始です。

それでは、行ってまいります。

— Morimura