いつ眠りに落ちたのかも、思い出せない。
昨日の振り返りと『あわい草子』を仕上げ、
ようやく歩き出したのは、
いつもより30分遅い朝だった。

冷たい風が頬を撫でる。
透き通る群青の空に、
探していた星はもう見えない。
けれど、その輝きは今も心の中に残っている。

伊勢佐木モールの小さな発見から、
開港の歴史へ。
クイーンの塔から、
遥か海の向こうのポルトガルへ。

心は時代と海を越え、
思いがけない旅を始めていた。

昨夜の群青鏡の名残と、
今日生まれたばかりの白い余白。
そのあわいを歩きながら、
女神の宿るクスノキに、
ひとつの願いを預けた。

鳥たちの声が、少しずつ大きくなっていく。
そろそろ、夜と朝のあわいから抜け出す時間。

心は満タン。
でもね、旅をすれば、お腹も空く。
そうだ。
あわい茶屋で、ちょっと一服。

こし餡の草餅をお供に、
もう少しだけ、
この淡い時間に心を遊ばせよう。

新しい朝は、もうすぐそこまで来ている。